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チタン表面に起こる骨結合の質と量は、その表面性状にかなり影響を受け、粗い表面の方が滑沢なものより早く確実に結合が起こります。 表面性状には機械で削り出したときの摩擦熱で酸化膜をつける初期のBローネマルクと、表面処理をして表而積を増やし、結合を高めたものとがあります。
削り出しタイプの初期のBローネマルクインプラントは現在でも発売されてはいますが、今日、インプラントというと表面処理されたものが主流になっています。 表面処理にもいろいろなタイプがあります。
それぞれ特許を取得しているためインプラントメーカーによって異なりますが、代表的なものとしてNーベルバイオケア社のTイユナイト、Sトローマン社のSーブエースなどがあります。 いずれも甲乙つけがたいものがあり、チタン表面にプラズマレーザーを溶射して粗くしたり、表面に硬い粒子をジェット噴射でぶつけることによって表面処理したり、強い酸で表面を溶かして処理をしています。
どれも骨と親和性が良好で、電子顕微鏡で確認すると、インプラント表面に新生骨が加骨してくるのがわかります。 おおよそ6週間で骨結合し、HAコーティングとほぼ同等の結合速度です。
また、骨との親和性をさらに高くする表面処理や、より結合を強固にするインプラント形態も可能となっています。 手術時に骨に対する力のかけ方や、過度の摩擦熱をかけることの危険性、さらにはインプラントに必要な安定性に関連した骨生理学や粘膜の創傷治癒の研究がより深く理解されて、安心して使用できるものになってきているのです。

最新の研究では、仮にインプラント周囲に炎症(インプラント周囲炎)が起こったとしても、適切な処置をしていけば大丈夫であることもわかっています。 今日までにデンタルインプラントは41年の臨床実績があり、感染が起こった場合や問題が発生した場合の研究も盛んに行われているのです。
これまでのインプラントは、より早く安全に骨結合を獲得するための研究.開発が主流でしたが、最近ではさらに進化し、炎症が波及しにくい表而性状や骨が吸収されにくいインプラント形態などの研究.開発が急速に進んでいます。 ですから、最新のインプラントは最善のインプラントで、安心して治療を受けても大丈夫なのです。
日本ではまだまだインプラントを否定的に考える歯科医が多く存在しますが、過去の古いインプラントの失敗がトラウマになっているのかもしれません。 インプラントについて正しく理解し、正しく使用していけばなにも問題はありません。
ダイビングで初めて海底に潜るのは怖いものですが、安全性を正しく理解したうえで勇気をだして潜ってしまえば、そこには今までと違ったすばらしく美しい世界が広がっているのです。 低侵襲手術が医学文献に紹介されて15年以上経過しますが、最小限で最大の効果を期待する手術は、インプラントの分野ではどのように発展してきたのでしょうか。その代表として、メスを使わないフラップレス手術や大きな骨造成を必要としないノングラフト手術などがあります。
インプラントは骨に埋入するわけですから、骨がないところには骨を造らなければ手術は不可能でした。 そこで、身体の別の場所から自家骨を採取して、移植をする骨造成が行われてきました。
この骨造成は現在でも著しく骨が萎縮してしまった場合には行いますが、以前ほど多くはなくなってきています。 その理由の1つに、ショートインプラントの登場があります。
インプラントの長さを分類すると、ミディアムインプラントといわれる一般的な長さは10匹で21匹以上がロングインプラント、8匹以下がショートインプラントとなります。 ショートインプラントのコンセプトは、骨造成を行わず短いインプラントを埋人することによって、手術による患者様のストレスを解消しようとするものです。
それでは、短いショートインプラントで長持ちすることができるのか。噛む力に耐えうるのかという問題に直而します。 ショートインプラントについて、フランスの開業医フランクーレノワ(Dr.FranckRenouard)が論文を発表しています。
インプラントは骨結合した後、まったく動かないものと考えられていましたが、実はそうではなく、噛む力を受けると、結合したインプラント周囲の骨ごと僅かながら勁揺するのです。 その動揺のしかたがインプラントの長さによって異なるのです。
たとえば、ロングインプラントは、インプラントの先端ではほとんど勁揺しません。 その代わりにインプラント本体が、力を解放しているのです。
ミディアムインプラントはその中間です。 一方、ショートインプラントは、インプラント全体が骨のなかで僅かに動揺して力を解放しています。

つまり、建築物の基礎部分を勁きやすくして構造体白身に負荷がかからないようにする耐震構造のような働きがショートインプラントでは起こるのです。 結論から述べますと、以前は長ければ長い程、インプラントは安定すると考えられてきました。
現在では短いショートインプラントでも十分に噛む力に耐えることと、耐震構造のような働きをするので力学的にも有利なことが最新の論文で実証されているのです。 ショートインプラントは、複雑な骨移植であるサイナスリフトやソケットリフトをせずに治療することができるので、外科的な刺激や患者様のストレスを最小限にするだけではなく、術者のストレスも解放してくれるのです。
さらに、骨移植をするよりも短期間で治療が可能で、しかも経済的です。 すべての患者様にショートインプラントが対応できるわけではありませんが、以前と比べると圧倒的にロングインプラントの使用頻度が少なくなり、ショートインプラントの使用頻度が増えて全体が僅かに動揺して力を吸収先端は動揺せず上部が挑んで力を吸収きているように、インプラントの表面性状や骨との親和性、骨生理学や免疫学的の深い研究によって、術式や使用するインプラントの種類は変遷してきているのです。
オールオンと←自恕はBローネマルクインプラントを発売しているノーベルーバイオケア社の即時埋入治療(イミディエートファンクション)のコンセプトをもとに、ポルトガル.リズボン市の歯科医PウローMロ博士によって開発された治療法です。 従来、上顎の奥歯には上顎洞という副鼻腔があり、インプラントを埋入する場合に骨移植などの複雑な処置が必要なケースが多々ありました。
また下顎に関しては下顎管といわれる神経が走っているため、無理にインプラントを埋人すると、神経を傷つけてしまい麻疹が起こることがありました。 その上顎洞や下顎管を避けるために、奥歯に埋入するインプラントに傾斜をつけて安全に手術をする発想から生まれたのが、オールオン4なのです。
無歯顎患者のインプラント治療法にはオールオン4のほかにも、ボーンアンカードフルブリッジ、オーバーデンチャー、ザイゴマインプラントなどがありますが、手術後すぐに固定性の人工歯を入れることができるのはオールオン4だけです。 この方法はインプラントを4本しか用いないために治療による刺激が少なく、しかも経済的です。

さらに、審美的に美しく治療することが可能です。 インプラントの手術自体は、1時間くらいで終わってしまいます。

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